優秀なIT担当者はくびにしなさい!
ベンダーではなく、居心地のよいユーザー企業へ 日本のITエンジニアのほとんどが三流であるという事実は、海外を見てみればすぐに 分かる。アジア、特に中国、インド、べトナムなどのITエンジニアを見れば明らかだ。 経済の成長も著しく、母国でIT技術者になることは生活レベルをジャンプアップさせる チャンスをつかむことにほかならない。そんなハングリー精神を糧に猛勉強をして切磋琢 磨を怠らないのが彼らなのだ。 例えば、インドのエリートたちが集結するインド工科大学(IIT)は、世界で最も競 争倍率の高い大学だ。若者は、IITへの入学を目指し、日夜猛勉強に励む。入学した後 も凄まじい。全寮制であり、勉強漬けの毎日を過ごす。厳しい日々が続くが、卒業すれば、 世界中の一流企業が入社のオファーに訪れる。卒業生が、世界の一流企業で活躍している 姿を目の当たりにし、学生たちも「自分も必ず」と意を堅くする。頭脳立国と呼ばれるイ ンドを支えているのは、こうした若者のハングリーさなのだ。 さて、日本はどうだろう?ブームに乗って急造エンジニアを増やし続けた挙句、たい した勉強もさせていないのが現状だ。プログラマーたちも同じ仕事をするならば、できる 限り楽な仕事で済ませたい。下手にITベンダーなどに就職してしまえば、高度なプログ ラミング技術やマネジメント能力などが求められ、苦しむ姿が目に見えている。多少、報 酬は落ちるが仕事が楽なユーザー企業のシステム部門に就職したい……これがIT業界に 属する若者の本音だろう。 ある人材紹介会社のコンサルタントはこう漏らす。 「今やSEは3K(キツイ・キタナイ・キケン)職種の代名詞になりつつある。IT業界を 脱出したいと相談に来る人が後を絶たない」 こんな状況で日々進化を続けるIT業界をどうやって支え続けていけるのか。サーバの メンテナンスなど楽な仕事でそこそこの報酬をもらう彼らと、大手ベンダーに就職したく て猛勉強の日々を過ごすアジア各国のエリートエンジニア達……。勝敗は分かりきってい る。